ドルトンプランについて

THE DALTON PLAN 2つの原理と3つの柱。子どもたちの無限の可能性を引き出す未来への教育。

ドルトンプランとは、1908年、アメリカのヘレン・パーカースト女史が提案した教育法です。パーカースト女史は当時の学校教育の弊害に対する試みとして、一人ひとりの能力、要求に応じて学習課題と場所を選び、自主的に学習を進めることのできる「ドルトン実験室案(Dalton Laboratory Plan)」を提唱しました。
そして、1919年、マサチューセッツ州のドルトンという町にそのプランに基づいた小さな学校を創設しました。
ドルトンの教室はかつて「子どもの大学」と命名されました。それはその教育が子どもたち一人ひとりの知的な興味や旺盛な探究心を育てるものだったからです。その後、1922年にニューヨークのセントラルパークにほど近い住宅街に移設されて以来、幼児から高校生までの一貫教育の場として数多くの人材を世に送り出してきました。
ドルトンプランは「自由」と「協同」の2つの原理に基づいた3本の柱からなっています。

ドルトンプラン / 2つの原理

生徒一人ひとりの興味を出発点にし、自主性と創造性を育む「自由の原理」

100人の生徒がいれば100通りの考え方・やり方があります。一人ひとりの生徒のやり方とペースに合わせるとともに、学習するために必要な時間を十分に与えることで、物事に取り組む意欲や態度、さらに持続力なども養います。

さまざまな人々との交流を通じて、社会性と協調性を身につける「協同の原理」

学校を「人とともに生きることを学ぶコミュニティー」として捉え、たえず集団の中の一人として行動させるとともに、他クラス・他学年など別の集団とも積極的に交流させます。多様な価値観に触れ、社会性や協調性を身につけます。

ドルトンプラン / 2つの原理

ドルトンプラン / 3つの柱

HOUSE
ハウス

ハウスとは「家庭的な教室」のことで、日本の一般的な学校のホームルームに当たり、担任はハウスアドバイザーとも呼ばれます。ハウスは学校におけるさまざまな活動の中心であり、ハウスアドバイザーは担任としてだけでなく、生徒・保護者・専門の先生等の関係がスムーズに進むよう心を配るコーディネーターでもあります。

ASSIGNMENT
アサイメント

アサイメントは子どもたちの学習意欲を引き出すとともに自主性や計画性を養うために生徒と先生との間で交わされる契約(約束)です。それぞれの年齢に応じた課題が与えられ、子どもたちは期限までに約束を守る責任を担います。同時に時間の有効な使い方や、何をいつまでにどの程度進めなければならないかという計画性も学びます。

LABORATORY
ラボラトリー

ラボラトリーとは研究室(実験室)のことで、専門教科についてより深く学習する大切な機会となります。低年齢のクラスでは、ハウスアドバイザー中心に授業を進めますが、学年が上がるに従い専門の先生との関わりが増えます。最終的には、各個人の興味に応じたテーマについて専門的に研究していくまさに「実験室」にふさわしい学習に発展します。

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